マルタでは、残念ながら非常に停電が多い。しかも、すぐに停電が復旧しない場合もある。そのため、僕は空になった大きなペットボトルに水を入れて、それを冷凍庫で凍らせてある。真夏の停電はたまらない。そんなとき、凍らせた水を抱えておくわけだ。
それはさておき、マルタでは様々な場所で停電が起こる。
カフェテリアで待ち合わせをして友人と話していたとき、急に停電が起こり、真っ暗になった。そのとき、お客さんたちが声をそろえて「In Malta!」と叫んだのだ。彼らは停電を笑い飛ばす。
実は、バスを含めて、運転が荒っぽい人が多いのも現実だ。バスが急にストップをして、吹き飛ばされた経験も数えきれない。しかし、彼らは「ふぅぅぅ~!」と、まるで遊園地のアトラクションに乗っているかのように楽しんでいる。
レストランの中でも、誰もが知っている音楽が流れだすと、お客さんのみならず、お店のスタッフも踊りだす。それどころか、レストランの前を通りかかった人々も一緒に踊りだす。
個人的には、とても素晴らしいと思う。不便であれ何であれ、楽しもう。そんな豊かな気持ちも大事だと思う。
